現在選択中のカテゴリ 股関節の手術を決める前に読むコーナー
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回答一覧
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- Q1. 若年の為Drから関節温存手術を勧められた場合どのように考えたらよいですか?
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A1. 現在行われている関節手術は、今までの手術と違い急速な進歩がみられます。しかしながら、マイナス面も考えられることがある手術でもあるため慎重にお考えいただくことが必要となります。
●当院へ手術後来院される方の状態や傷口を見ているとかなり大きく深い傷跡が残っている患者様が多く見受けられます。
●数か月にわたっての入院・治療が必要となります。
●将来的には人工関節の手術を再度しなければならない方が大多数です。
以上の事から手術を決められる前に一度ゆうきプログラムを試してみませんか?
手術を延期及び回避されていらっしゃる方も多くいらっしゃいます。
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- Q2. 手術を決めました。手術前に私のできることは何でしょうか?
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A2. 質問にある“どのように”とはおそらくリハビリについての事と日常生活についての事と考えます。
そこでリハビリに限ってのお話をしますと
筋力強化や調整して頂く点として
@左右の脚長差(足の長さ)と骨盤の前後・左右差を修正及び調整して下さい
A腹筋の強化を行って下さい
その際腰に負担の少ない方法を選び行う事が重要です
B足の拇指の背屈力が高まるように調整して下さい
これは第4第5腰椎の調整により可能となります
C足関節、膝関節の可動域を拡大するような運動を行って下さい
以上の項目は術前の日常生活及び自分でできるリハビリにおいて最低限の事項です
行って頂く事により
1)早期の社会復帰が可能
2)杖を使う期間の短縮
3)脱臼や違和感への恐れが少なくなります(脱臼に関しては脱臼しやすい姿勢や動作がありますので)
担当医師から情報を集めて下さい
4)術後のリハビリの痛みが少なく、またスムーズにかつ順調に日常生活が送れます。
日常生活に関しては
1)骨粗鬆症の恐れがあれば、手術前に改善してください
もし、この状態があれば腸骨や大腿骨の骨折をまねきかねません。
2)家庭では筋力強化と称し、むやみな運動は行わないでください
3)各関節の可動域拡大運動を行ってください
4)さらにお話すれば、腹筋が一番大切です
入院中は骨盤から下はしばらくの間は不自由ですが、骨盤から上は常に健康です
さまざまな動作を行う上において、腹筋もしくは腹圧の調整は絶対的に必要条件と考えます
当院では手術前リハビリとして、3か月〜1か月前より、必ず行っていただきたい上記に対応した体操をここにご指導させていただいております。
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- Q3. 術前・術後のリハビリはどんなことをすればよいのでしょうか?
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A3. 術前リハビリ(手術対応リハビリ)とは
・選択された手術法
例)人工関節、表面、置換術、骨頭回転骨切り術
この項目を患者さんから執刀医に聞いていただいた結果と、当院手術前リハビリの問診の情報により、各個人に対応した術前リハビリを作成しております。
術前リハビリの特徴
@患者の早期退院(より早期の実生活・社会復帰の実現)
A精神的な安定と安心感を得られます
B患者さん自らが意識的に参加することにより、手術の効果をより向上させます
C当院来院の方で手術を受けられた患者さんの入院中必要なものを記載した用紙をお渡しします
では実際の術前リハビリの方法にはいります
@手術における切開部位
現在は手術法が飛躍的に進歩し、筋肉への損傷はまれとなっておりまが、筋力低下は否めません。
再び筋力を戻すことは大変難しく、現実には他の筋肉でカバーする必要性が生じます。
そこで私共は手術により、機能が低下しやすい筋肉の代わりとなる部位を、予め術前に強化しておくことでの
@手術によって生じるデメリット(股関節の動きや可動域)となる動作を円滑にする為の筋力強化を図ります
A全身へのアプローチとしての、補助筋の筋力強化と、それに伴う相対的な拮抗筋(動作を制限する筋肉)の筋力低下を図ります。
これは股関節の生活動作における負担を少なくする為に、足関節(足の裏も含む)と膝関節の痛みの緩和と可動域の拡大及び柔軟性 の向上、そしてその人に応じた筋力バランスを作る事に繋がります。
さらに最近では、ボディサイドセラピーを元にした運動療法も加えて行っております。
B身体のゆがみを正常な状態に戻し、腹筋を強化し、肩峰(けんぽう)の位置を修正、体型や筋力バランスに基づいて、その人に応じたアライメント(荷重点)を調整します。
簡単に言えば患部周囲と全身の筋力バランスを作り、アライメントを調整することにより早期社会復帰を目指すプログラムとなっております。
術後リハビリとしましては
@原則とし術後3ヶ月を経過した後に来院していただきます。
A術後3ヶ月間のリハビリは、手術を受けられた病院でのリハビリを遵守していただきます。
B3ヶ月後来院の際は、術後の執刀医からの受診結果と併せて、患者さんの現在の可動域・痛みの部位・関節における音の有無・痺れといった全身状態を確認させてただいております。
さらに、患者さんからの要望をお聞きし、それに沿った運動療法を指導いたします。
何の違和感もない方が8割を超えていらっしゃいますが、下記の事を訴える方もいらっしゃいます。
a)左右の脚長差があり、なんとかしてほしい。
b)傷口が痛んだり、臀部や下肢に痛みや痺れ、冷感が残る。
c)可動域がご自分が思ったより少ない
足が上がりにくい、伸びにくい、開きにくい。
d)左右の足の筋力差が著しい。
e)手術足で着地した際に痛みが生じる。
f)腰痛が発生した、もしくは術前より腰痛が激しくなった。
g)手術してない足に違和感や痛みが発生または、増幅した。
上記の症状を訴えられた方におきましては、各症状に適応した運動療法をご指導させていただきております。
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- Q4. 再び人工股関節の手術を受ける事になってしまう原因とは何ですか?
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A4. 私共の私見ではありますが
@人工股関節の手術を受けた患者さんは中高年の方が多く、比較的活動量が少ないために筋力の低下(筋肉のこわばり)を起こすことが多いようです。
A手術後、関節の可動域をご自身で極端に制限し、手術部位に対して、過剰にかばう様な動きを行うために、手術部位周辺の筋力低下や動作における必要な筋肉群の機能低下を引き起こす様です。
そのことにより反対側の股関節に負担と捻りが集中し、健足の股関節の悪化を早めたり、腰痛を引き起こして再手術を行う必要が出てくるようです。
BAの連鎖として健足の痛みを恐れ、今まで使っていなかった手術足をむやみに使うため、手術足に過剰な負担がかかり痛みを引き起こし、再手術を早めることも予測されます。
現在、私共がご紹介させていただいておりますドクターの手術は患者さんによっても異なりはしますが、概ね30〜40年持つように聞いております。(但し、正しい使い方を行えば)
★ワンポイント
危険な使い方と姿勢は・・・
@しゃがみ Aひねり B衝撃 C過度な荷重 D過度な可動域 E痛みを我慢しての動き
上記6つの項目は、術後の定期健診の際に、執刀医に十分相談して頂くことをお勧めします。