腰仙連結は、第5腰椎と第1仙椎(仙骨底)との結合で一般の椎骨間の結合と同様の構造です。
以下臨床的なお話をすれば

1.上半身の体重(荷重)を最も受ける場所であり、腰痛の治療における重要な部位(ポイント)と考えます。

2.仙腸関節の調整が、今話題になっています。
 仙腸関節の痛みの大きな原因の1つに、腰仙連結の異常があります。
 ですから仙腸関節の治療と並行し、腰仙連結の治療も行う必要があります。

3.股関節痛・ひざ痛・側湾といった各種の病気は腰仙連結の角度、すなわち岬角(平均140°)が変化します。
とりもなおさず腰仙連結の重要性、すなわち治療における必要性を物語ってます。

4.骨盤の前傾および後傾といった各種の偏位は、腰仙連結の角度により調整されています。

5.触診において、腰痛のある方は腰仙連結部位に圧迫痛や自発痛がみられます。

上記の事柄により、いかに腰仙連結を調整するかが重要であるかが分かりますし、私共が腰痛(脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア・変形性腰椎症など)の治療に用いる事で、治療実績が向上したことをご理解頂けると思います。

この度、私共は独自に考案いたしました

@腰仙連結調整法
A大転子の調整
B上前腸骨棘の調整
C仙腸関節調整法

といった骨盤における療法を総称
『ペルビックリアライメント療法』という名称に命名いたしました。

(これは福岡和白病院・リハビリテーション科 春口 幸太郎氏により命名されました。)